クリティカルシンキングに関するスタッフレポートと私の視点

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弊社の編集スタッフに、グロービスが発行している、「クリティカルシンキング」に関して読後にレポートを提出してもらった。レポートの内容と私の所感をブログ上で公開してみる。

1.レポート内容

タイトル

MBAクリティカルシンキングを読んで学んだこと

導入

仕事に時間がかかることを指摘され、勧められたのがこの本だ。分厚くていかにも難しそうだ。その前にめんどくさそうだ。。完全右脳派でいつも感覚に任せて物事を判断する私であるが、感性を磨くよりも、このめんどくさそうなクリティカルシンキングを学んだ方が仕事の生産性がはるかに上がるということなのだろう。さて、そのクリティカルシンキングとはどんな思考なのだろうか、私にもできることなのだろうか、学んだことをまとめてみる。

1)クリティカルシンキングとは?

クリティカルの言葉は、懐疑的な、批判的な、という意味を持つ。つまり、物事を疑ってかかる、批判してかかる思考という、直訳ではネガティブな考え方に聞こえる。しかし実は「物事を正しい方法で正しいレベルまで考えること」という意味で、まさに狙い通りの仕事の生産性を上げるために必要な物ということだ。

クリティカルシンキングが重要になってきたのは、変化の激しい現代という背景があるようだ。ビジネスにおいて新たな価値提供、新たな戦い方が求められるようになり、かつスピードが重視され、情報入手が容易になった現代では、もはや昨日の成功体験は通用しない。このような時代に、何も考えずに前例に従ったり、型にはまった考え方をしたり、単に情報の受け売りをしていては、何の付加価値も提供できず、競争に取り残されてしまいかねない。だから、「なぜそうなのか?」「つまりどういう意味を持つのか?」「そもそもこのことを考える必要性はあるのか?」「自分は今何を考えなくてはならないのか?」こうした問いを常に行なうというクリティカルシンキングは現代に必要不可欠な思考と言えるようだ。

2)クリティカルシンキングの3つの基本姿勢とは?

まず序章で前置きされたのがこの基本姿勢だ。テクニックを身につけるには、姿勢(心構え)のバックボーンがあって初めて生きてくると言う。素直に従って3つの基本姿勢をまず押さえることにする。

1.目的は何かを常に意識する

目的を見失うと問題の一部だけに注目したり、問題のあちこちを意味もなく検討し、結局全体的な解決には至らない。そのため、何かを考える際には「何のために考えるのか」と目的を明確にすることが大切である。これを「イシューを押さえる」とも言う。

2.自他に思考のクセがあることを前提に考える

だれしも何かを考える際には、個人的価値観や過去の経験からの教訓を置いているものであるという。つまり、自分も相手も、思い込みで話をしているかもしれないと常に疑えということだ。こうした思考のクセを客観的に把握することができれば、議論のすれ違いや解の見落としは減るとのことである。

3.問い続ける

これは、何らかの結論に達したと思っても、そこで思考を止めず、さらに考え続けるということである。その際に問う言葉は、

の3つである。
言葉にしてみるとやれそうな気がしてくる。当たり前と思うことでもこのように問い続けると意外な発見があるとのことだ。

3つの基本姿勢を確認したが、ここが原点なのだなと理解した。考えに迷ったときには、この3つの姿勢を問いにここに戻ってこようと思う。

3)クリティカルシンキングの3つの方法論とは?

さて、基本姿勢が学べたので、次はいよいよ実践である。こちらも、全体を総じて3つの方法に大きくまとめられるようなので、一つずつ見ていく。

1.イシューを踏まえた上で「考える枠組み」を考える

基本姿勢の1.で目的は何かを常に意識するとあったが、その姿勢を持ち具体的に行動することは、「どんな項目について考えれば、考える目的を果たすことができるのか」を考えることだそうだ。わかりやすく言うと、例えば5w1hという枠組みを使って、この問題は、いつのこと、誰のこと、何のこと、なぜなのか、のように考えていけば解決する、という、その5w1hのような枠組みを、なにが適切なのか考えましょうということだ。イシューに合った汎用的な枠組を利用する、もしくは自分で枠組みを考えないといけないようだ。

2.正しく論理を展開する

これは、ひとつの理屈がどのように成り立っているか考え、主張に説得力を持たせるというもののようだ。理屈がきちんと説明されていると説得力があるというのは容易に納得できる。文章や発言の背景にある理屈を示すのが論理展開であり、その方法に、聞いたことのある「演繹法」と「帰納法」があるという。あ〜アレか!やはり避けられない考え方のようだ。

3.構造とメカニズムを把握する

これは、物事の現実は、細部まで分解してよく見る、そして背後の関係まで含めて全体像を構造的に捉えるということである。物事は単純化したり、表面的に捉えてはならないという意味だ。細部まで物事を分解するためには様々な角度から分析するスキルが必要であり、背後のメカニズムを捉えるには因果関係に関する考え方のスキルが必要なようだ。

以上が大きく3つの方法論である。3つにまとまるとはいえ、やはり考えるのって面倒だとすでに心が折れそうである…。でももう少しだけがまんして、私にも実践可能なのか、具体的な方法を読み進めてみることにしよう。

4)大きな論理構造を作る方法とは?

クリティカルシンキング3つの方法論のうち、1つ目の「イシューを踏まえた上で「考える枠組み」を考える」これを実践するための方法が、大きな論理構造を作るということのようだ。これは、イシューに対する答えと、その裏付けとなる根拠を明確に示すことだという。普段使う言葉に置き換えてみると、考える目的は何か、その理由は何か、を示すことと言える。

具体的に行うには、ピラミッドストラクチャーが良いとのこと。まず結論のメッセージを頂上に置き、そのメッセージをサポートするメッセージを順次下部に配置していく構造である。事実や議論が多い場合、一つの結論に導くためには初めにメインのメッセージを定めるこの構造がわかりやすいようだ。

このようにピラミッドストラクチャーを用いて「論理の構造を作るメリットとしては、

という2点があるという。

イシューを踏まえた上で「考える枠組み」を考えるという最初のステップは、ピラミッドストラクチャーを用いて考え、議論がぶれないようにして、次の論理展開につなげていく。

5)論理展開ってどういうこと?

次は、方法論の2.正しく論理を展開するということについて詳しく見ていく。主張に説得力を持たせるにはどうしたらよいのかということだが、それには演繹法か帰納法、あるいは二つを組み合わせた考え方を使うのが有効なようである。

演繹法とは、2つの情報を関連づけて、そこから結論を必然的に導き出す思考法。一般論が既にあって、そこに自分の見た事実を加えて結論を導く考え方。

帰納法とは、いくつかの自分が観察した事実があって、そこから推察し一般論やルール、結論まで導き出す考え方である。

この考え方を用いて、自分の行なおうとしている論理展開をチェックする。正しい情報を基にしているのか?説明不足な隠れた前提がないか?論理の飛躍はないか?たまたま見聞きした情報を一般論化していないか?サンプルが不適切ではないか?これらがクリアできていれば、おそらく説得力を持った論理展開ができることになるだろう。

6)現状を把握するとは?

次は3つの方法論の中の3つ目、構造とメカニズムを把握するという方法の中身についてみていく。ここからがさらにややこしくなりそうだ。まずは、細部まで物事を分解するための、様々な角度から分析するスキルについて。これを現状を把握すると表現しているようだ。

これはわかりやすく2つの基本動作として説明がされていた。
1つは、構成要素に分解するということ。これを、モレなくダブリなく行なうことがポイント。うまく分解ができれば全体がどのような要素によって構成されているかが把握しやすくなる。
もう1つは、分析対象を多面的に捉えるということ。これは、現状を様々な切り口・切り方で分解して把握することであり、そうしないと問題の本質に気付けないことも出てくるという。

こうして分解できた要素で全体がどうできあがっているのかを考えるのだが、その時の視点で大切なのは、

このような視点を持って分析するとよいという。

7)因果関係を把握するとは?

これが本書で述べられる最後の最後のスキルである。3つの方法論、構造とメカニズムを把握するという項で、現状の把握、すなわち物事を分解し構造がわかったら、次はその分析対象がなぜそのような状態になっているのか、原因を見極めるために影響を与える背後の要素をひも解いていくのだ。その時に考えることが因果関係である。因果関係の把握は特に問題解決において重要な思考技術であると言われる。

では、因果関係を把握するためにはどうしたらよいのだろうか。こちらも3つ挙げられていた。

以上3つである。このように因果関係を把握するようにということだ。

しかし注意しなければならないのは、このような因果関係を推定する際には錯覚を起こし、誤って認識してしまうことがあるということだ。直感で決めつける、実は気付かなかった3つ目の因子によって結果が生じている、原因だと思ったことが実は結果で、他に原因があった、たまたま最後に起こった事項が目立ち、本質的な原因と勘違いする、などである。

ここまで見てみると、どんどん気が遠くなってくる。が、とりあえずこれでクリティカルシンキングの概要は捉えたことになる。

さいごに

以上、クリティカルシンキングとは何か、なぜ必要な考え方なのか、これを行うにあたっての姿勢は、具体的に方法は、と見てきたが、このような思考のトレーニングをしてこなかった私には全て実践するにはハードルが高い。後半部分はほとんど意識が朦朧としている。しかしクリティカルシンキングができるようになると、

以上のような未来がひらけるというではないか。

まずは身の回りの物事について、この問いかけをすることからはじめようと思う。
「本当にそうなのか?」
仕事の生産性に何か変化が現れることを期待してみる。。

2.レポートを読んで

「物事を正しい方法で正しいレベルまで考えること」の重要性。マークシート試験でいい点を取る方法

よく言うのですが、マークシートでいい点数を取る時と、筆記試験でいい点数を取る際のアプローチは違います。多くの方がマークシート形式の試験勉強で間違ってしまうのは、参考書と模試があった場合に参考書の勉強から始めてしまうことです。これは効率が悪いのです。重要なのは先に模試を解くこと。そうすれば、これらの試験を解くのにどの程度の知識量が必要かがわかり、参考書でも必要以上に深い暗記したりする必要がありません。時間が無限にあれば、どれだけでも深く勉強してもらって構いませんが、時間に制限がある以上「正しいレベル」まで学習することが重要です。

「演繹法」と「帰納法」は論理展開の基本

双方向から考えることが非常に多いと思います。

他にもたくさんありますが、日々の仕事で判断を行う際には必ず行います。演繹法と帰納法は正に論理展開の基本ですね。

全体的に

書籍が簡単にまとめられていますが、具体的にまだどう落とし込んで良いかはピンと来ていないのかなと思います。共通の書籍を読んだことで会議の際やなどに論理展開がし易くなったように感じます。実験的に始めましたが続けていこうと思います。

2015/05/05

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